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「団塊の世代とは」のページでも述べたように、「団塊の世代」の人口は厳密に言うと1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)の3年間に生まれた806万人と考えられています。ですが、あと少し世代の範囲を広げて1951年(昭和26年)までに生まれた人たちをこう呼ぶのが一般的になっています。
別の資料によると、680万人という説もありますが、こちらは人口推計による統計です。ちなみに、この統計は毎年10月に出るものなので、その時点で年齢に達している人のみの数字になりますね。このため、一般的には「団塊の世代」の人口は806万人ということで通っています。
前途のように1951年(昭和26年)までに生まれた人も含めて計算すると、その人口は日本の総人口の約8%にものぼります。冒頭では少しの人数と書きましたが、総人口からみて8%というのは、やっぱり大きな数字なんですね!ここで、「団塊の世代」の人口の詳しい統計を紹介します。
男性:5323
女性:5464
男女:10825
1位 東京都:983
2位 大阪府:756
3位 神奈川県:716
4位 埼玉県:620
5位 愛知県:592
「団塊の世代」は60歳という年齢層にも関わらず、現在乳児の世代と比べてみても2倍以上の人口になっています。このままいくと20年経って「団塊の世代」が80代になっても、各世代で一番人口が多いこの状態は変わらないのではないでしょうか。現在、70〜90代に占める割合は女性が圧倒的に多いといわれています。このことから考えても20年後の「団塊の世代」は女性の比率がかなり高くなることが予想できるでしょう。
ちなみに20年後2027年には日本国内の総人口は約1億1977万人になると予測されています。2050年には1億59万人、2100年には6400万人、さらに2105年には4459万にまで落ち込むと推測できますね。ちなみに、その頃の日本人の平均寿命を見てみると男性79.88歳、女性87.69歳となるでしょう。「団塊の世代」も含めた70歳以上の総人口に占める割合が、2007年では全体の21.3%になります。
これに対して20年後の2027年には35.5%にもアップするんですよ!つまり、20年後、約3人に1人は70歳以上という計算になります。想像するとちょっとコワイものがあるかもしれませんね…。そうなると今度は高齢化問題がますます深刻化することになってしまいます。「団塊の世代」の今後を見ていくということは高齢化問題を切り離して考えることはできません。
生年 | 高校進学年 | 進学率 | 大学進学年 | 進学率 |
昭和22年 | 昭和38年 | 66.8% | 昭和41年 | 24.5% |
昭和23年 | 昭和39年 | 69.3% | 昭和42年 | 23.7% |
昭和24年 | 昭和40年 | 70.7% | 昭和43年 | 23.1% |
仕事ができる | 52.0% | 仕事ができない | 48.0% |
元気がある | 60.9% | 元気がない | 39.1% |
チームプレー | 59.8% | 個人プレー | 40.2% |
情報に敏感 | 45.9% | 情報に鈍感 | 54.1% |
適応能力がある | 43.5% | 適応能力がない | 56.5% |
個性的 | 81.9% | 個性的ではない | 18.1% |
真面目 | 27.5% | 不真面目 | 72.5% |
ユーモアがある | 26.1% | ユーモアがない | 73.9% |
頑固 | 53.1% | 妥協的 | 46.9% |
頭がやわらかい | 26.4% | 頭がかたい | 73.6% |
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