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「団塊の世代」の子供世代ということは当然、その人口も同じように多いということになります。さて、「団塊ジュニア」とはどんな世代なのでしょう?「団塊ジュニア」を説明する上でベビーブームのことを書かないわけにはいきません。
「団塊の世代とは」のページでも少し触れたように、この世代はベビーブームと深く関係しています。ここではベビーブームとの関係や「団塊ジュニア」の特徴などを紹介したいと思います。
ベビーブームとは言うまでもないとは思いますが、赤ちゃんの出生率が急上昇する減少のことをいいます。第一次ベビーブームは「団塊の世代」が生まれた1947〜1949年に起きました。
そのあと、第二次ベビーブームが1971〜1974年のあいだにやって来ました。そのなかでも1973年には209万1983人にのぼり、出生数はピークに達しました。一般的にはこの3年間に生まれた人たちを「団塊ジュニア」ということが多いのですが、必ずしも第二次ベビーブーム=「団塊ジュニア」とはならないんですよ。
「団塊の世代」の女性は1971年に結婚した人がたくさんいて、一方男性は女性より少し遅れて1973年がピークでした。こう考えると「団塊ジュニア」の出生数にもズレが生じてきます。
「団塊ジュニア」の学生時代は、その人数の多さから入りたい学校を受験するのではなく、入れる大学に入るというのが当たり前でした。就職氷河期にも直面し、不運の世代とも呼ばれているんですよ。就職活動に失敗してしまった人はしかたなくフリーターや派遣社員の道を選ぶことも少なくありません。このような経済的な事情から、学校卒業後も親と同居し、親に頼った生活をするパラサイトシングルを長く続ける人も見られます。
また「団塊ジュニア」は小さい頃から自分の部屋を与えられ、食事も一人でするなど一人で過ごす時間が多い中で育ってきました。思春期を迎える頃にはラジカセやミニコンポなどを持つことも普通になり、ファストフード店やコンビニが登場したのもこの時期です。さらにアニメ、マンガ、コンピューターゲームなどの若者文化を担った世代でもあるんですよ。
さて、みなさんは「真性団塊ジュニア」という言葉を聞いたことがありますか?ある評論家は自分の著書の中で1973〜1980年までに生まれた人たちを「真性団塊ジュニア」と定義しています。これは、出生数の半分以上が「団塊の世代」の子供になる世代が本当の「団塊ジュニア」だという考えによるものです。
じゃあ前途の「団塊ジュニア」の説明は何なの?ということになりますね。彼は世間で一般的に言われている「団塊ジュニア」を「ニセ団塊ジュニア」と言っています。ちょっと聞こえは悪いですが、よく考えるとそういうことなのです。
もっと正確に言えば例外を除いて、両親ともに団塊世代またはもっと若い母親から生まれた子供が出生総数に占める割合が高い世代を「真性団塊ジュニア」というべきでしょう。その世代は1975〜1979年にあたります。これを見ると世間で言われている「団塊ジュニア」とは5歳差があるんですね…。
ここでは「団塊ジュニア」のライフスタイルを4つのキーワードをもとに紹介していくことにしましょう!
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