![]() |
以前、「2000年問題」というのがありましたが、あれはプログラムの年号の問題で業務に支障をきたす、システム全体に影響するものでした。今、話題になっている「2007年問題」も同じようにシステム全体に関係することなのですが、こちらは機会よりも人に深くかかわっています。
「団塊の世代」の労働者たちが2007年を皮切りに続々と60歳を迎え、定年退職することにより、企業活動に大きなダメージを与えるという問題のことをいいます。この問題は、2005年度版の「ものづくり白書」でも取り上げられていて、全産業の約22%、特に製造業では約31%の企業が危機感を感じているとされています。
この「2007年問題」は企業にさまざまな影響を与えることが予測されます。それが広がっていけば、今度は社会全体の問題ということにもなりかねません。どのような影響が考えられるのでしょうか?大きく分けて3つの問題があります。
定年退職後はいきなり収入が減ってしまうので、年金をあてにしている人も多いでしょう。年金関連の問題が取りざたされているなか、年金に関してよく知らない人もいると思います。そこで、年金の基本的なことをお話しましょう。
年金はおもに国民年金、厚生年金、共済年金の3つの種類に分けられます。それぞれ、どういった年金なのか紹介します。まず国民年金は、たとえば自営業者などほかの年金制度の加入してない人はすべて、これに入ります。
そして、次は厚生年金です。民間のサラリーマン、船員、日本鉄道蝓日本電信電話蠅凌Πなどは、これに入らなければなりません。
3つ目は共済年金です。国家公務員共済組合、地方公務員等共済組合、日本私立学校振興、共済事業団に入っている人(教職員なども含めて)が加入する年金ですね。「団塊の世代」のみなさんは特に、これから年金生活をどう送るか不安になっているでしょうね。退職金とあわせたとしても、ゆとりのある生活をするには厳しいものがあると思います。仮に贅沢な暮らしを望まないで必要最低限の暮らしができれば…という場合の生活費の例を見てみましょう。これは退職金と年金を加えて計算したものです。
年金の月額:20万
退職金:1000万円
年金支給:65歳
その後25年間の生活費
となります。けれど、これは例として出した数字のため、実際は年金も退職金ももっと少ないのが現状です。なので、何らかの収入源を得ておかなければならないでしょう。
団塊の世代の退職 | 団塊の世代のセカンドライフ | 退職後の生活 |